なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

基本に忠実であることなんだな。

今日もお天気悪いです。
庭の畑が水浸し。

今年何回プールになったことでしょう。
畝を高くする意味がわかるような気がします。
(自然のことですから仕方ありません)
心は晴れませんが、お勉強に行って参りました。
「商品開発とwebを活用した販売・経営戦略」

あの糀屋本店の息子さんの講演です。
今やお母様は時の人であり、NHKの「プロフェッショナル」も追いかけているそうです。
今日は糀のお話というよりは、糀屋本店のビジネスについて拝聴いたしました。
講演内容は良く整理されていて、とても分かりやすい。
(今度講演頼もうかな)
店をたたむ一歩手前からの逆転劇を息子さんの客観的な視点で纏められたものでした。
その中身は、
まず、息子さんが家を継ごうと思った事でお母さんやお父さんは今のまま店を渡すわけにはいかないと思った。
(後継者がいることは大きな力だと思います)
そして、改めて自分たちのことを確認するのです。
★『何故』
「何故経営不振なのか」
一般家庭で味噌を作らなくなったからユーザーが減った。
「何故減ったのか」
自分たちの怠慢から、糀の使い方を伝えてこなかったから。
「ユーザーを増やすにはどうすれば良いのか」
まずユーザーを具現化しなければいけない。
★『誰に』
それは、今までのユーザーで良いのか?
今までのユーザー(既存事業)
これからのユーザー(新規事業)
既存事業が衰退してきているのだから、これからのユーザーを開拓していくことになる。
そして、
★『何を』
「自分たちは何を提供するのか」をハッキリとさせる。
経営不信のためにいろんな事業に手を出していたが、メインプロダクトをはっきりする必要があった。
何に全力を集中させるのか?
最終的に、
味噌や醤油、酢に酒など「日本食」の根幹を成す「糀の文化」を提供することに。
(これがぶれてはいけないのだ)
★『どのように』
二つの路線で進めることになる。
今まで怠慢して伝えてこなかった麹の文化を語り始めたのだ。
◯麹を使った料理レシピを公開
麹を使った食文化を伝えるために、お母さんは料理教室を月1回のペースから始めた。
その教室で糀の良さを知った人たちは、連鎖反応的にその良さを知人たちに伝えたのです。
殆ど「糀教」の布教活動に等しい。
この地道な活動こそが熱心なファンを作り上げたのです。
◯地元で商売をするためにオンラインショップを開設
地元経済が衰退している中で、間口を広く開ける必要があった。
2006年には年間9件であった注文件数が翌年40件、そして400件。
諦めることなく情報発信し続けた。
マスコミも取り上げるようになってくると、昨年は7000件にまで伸びた。
今では生産が追いついていないという。
しかし、、自分たちが自信を持って提供できる製品を手作りで提供していくのだという。
(オンラインショップでは予約待ちだけど、店舗では1kgの制限あるけど買えるのは地元を大事にしてるんだ)
いずれは注文も落ち着いていくだろうが、糀の文化を伝えていく限りファンは無くならないと信じていると。
常々思っていることですが、
結局コミュニケーションなんですよね。
良いものを伝える人がいて、それを共感する人がいて。
それが双方向であることでお互いの存在に意味が出てくる。
これが基本なんだな。
何かを売り込もうなんて考えるより、自分の存在が認められることが大事なんだ。
今日は良い勉強になりました。
ありがとうございました。
頭が梅雨明けです。