なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

「森の生活者」のシンプルライフ

ヘンリー・ディヴィッド・ソローという人がいた。
1817年生まれのアメリカの作家で、自然の中で自給自足の生活をしながら物事の本質を見つめた人です。
孤独を愛し、シンプルに生きることの大切さを教えてくれます。
今の自分にはとても興味ある存在です。
150年以上前に著した「森の生活」には現代にも通づる多くの教えが綴られています。
物事には本質というものがあり、現代人はその本質を見ずに誰かが決めた価値観に踊らされているような気がします。
彼はものを持つなと言っています。
これは「持たない時代」の今に通づるところがあると思うのです。


その本に
「流行の向こう側で見え隠れする真剣なまなざしを見つめることが大切なのだ。」
ということばがあります。
それは
「どの時代も、古い時代のファッションは笑いものにするくせに、新しいファッションには信者のように盲従するものだ。僕たちはヘンリー三世やエリザベス女王の衣装を見ると、まるで人喰い人種の島の王や女王の衣装を見たように面白がる。人の体を離れた衣装は、どこかあわれで、グロテスクだ。人の衣装が嘲笑の対象になるのを防ぎ、それに尊敬を与えるのは、そこから見つめる真剣なまなざしと、その服を着て歩む誠実な人生のみである。」
だと。
外見のような与えられた価値で判断するのではなく、生き方にこそ本当の価値があり、それを真剣に見極めろと言っているのでしょう。
トレンドとかマーケットのような目先の利益や流行りに振り回されることなく誠実に生きようと思うのであります。
誠実に勝る価値はないんじゃないかな。