なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

尻に火をつけろ!


野津原に蛍狩りに出かけた。十三夜の月が明るかったが、
山陰の川面や葉陰では黄緑の光が点滅していた。明かりとは何と生命を感じさせるものであろうか。今そこに生きていることを知らせてくれる。暗闇の中を飛び交う生命体。同じく暗闇のなかに身を置くことで、ただ傍観者である自分に気付く。不思議な感覚だ。私より生きてる感じがする。蛍が。ホタルは成虫になると死ぬまで食べることがないという。将にこの瞬間のために生命を蓄えて生きてきたのだ。 人間は蛍より長生きだが、どれだけ成虫として人生を全うしているのだろうか。世間では盛んにアンチエイジングと若返りが叫ばれるが、どれだけ心が成熟しているかが大切な気がする。
一句、
螢灯の儚く瞬き潔し。